Der Tarek

desert

Photo:Volkswagen.AG


Tarek(ターレック)は、
2003年のテレフォニカ・ダカールラリー
(通称パリダカラリー)に出走した二輪駆動の
軽量バギー。メーカーとしては、
初参戦のこのラリーで、Tarekは
総合6位、8位の好成績を
納めました。総合優勝の三菱車は
四駆ですが、このTarekは二輪駆動。二駆カテゴリーでは
ワンツーフィニッシュ、ディーゼル車の
カテゴリーでも優勝、の快挙でした。
”砂漠の最速ディーゼル”を再現すべく、
ラジコンカーのボディつくりに挑戦してみました。
ちなみに、デザインはあのジウジアーロです。





top
まずは、図面を描くところから始めました。
今回は、ラジコンのボディということで、
スケールは1/10としました。三面図などは、
手に入らず、広報資料から得た全長や幅
などのデータと、本国HPに掲載された
パリダカレポートの写真からおおよその
ラインを描きました。また、今回は田宮の
シャシーを使用すると決めていたため、
トレッドとホイールベースを調べ、それに
あわせて少々デフォルメしております。

parts
ラジコンボディは、ポリカーボネート
という透明の板から出来ています。
簡単に言うと、熱で柔らかくして型に
押し付けてつくりますので、まず
型をつくらねばなりません。今回は加工
のしやすさから木(マツ)を
選びましたが、これが後々・・・・
長さで45センチにもなりますと、
無垢の木の塊も手に入りにくい
ので、写真のようにカットした板を
張り合わせることにしました。
happou いきなり完成したように見えますが、
実は木型を削る前に、更に加工しやすい
発泡スチロールで図面の確認を
しました。今さらながら、自動車が「面」の
集まりで構成されていることが実感でき、
デザインの勉強になりました。
klp
左右対称に作るため、両サイドを同じ
厚みに張り合わせ、比べながら
削っていきます。木工はやったことが
なかったので、糸鋸からヤスリ、
木を挟むクランプなど、いろいろ道具を
買うハメになり、何度も日曜大工店に
足を運びました。
rend
ボディ右側のリヤエンドです。
サイドウィンドウの面がリヤフェンダーへ
つながる部分がこのクルマの
チャームポイントなので、注意深く
成型しました。難しかったのは
リヤフェンダーとタイヤアーチ
のつながり。ここの加工のために
また丸ヤスリを買いに走りました。
left
右側の加工がほぼ終わったら
今度は左。。
この木の圧着が、後ほどかなり
重要な意味を持ってくるとは
このときは気づきませんでした。。

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